Q.ぎっくり腰の施術はどんなことをしますか?
A.ぎっくり腰(急性腰痛)には、筋・筋膜性腰痛と内臓が関連したものがあります。
整体院での施術というと、普通は背骨などの骨格の矯正、筋肉の調整を行うことが多いです。
具体的には
骨格の矯正
・手や指を用いて骨を押してズレを戻す方法
・くさび状のブロックという道具を用いて骨盤のズレを戻す方法(ソフトな矯正法です)
筋肉の調整
・ストレッチ
・マッサージ
などがあります。
上に挙げたような骨格の矯正、筋肉の調整は、神経に作用させる施術法です。
この神経に作用させる施術法は、筋・筋膜性腰痛には有効です。
一方、内臓が関連した腰痛の場合は、神経に作用させる施術法では改善しにくいのです。
内臓が関連する腰痛のしくみ
“気”の滞り
↓
内臓の機能の低下
↓
内臓に関連がある筋肉の緊張が強くなる
↓
ぎっくり腰
上のように、内臓が関連した腰痛は、“気”という体を流れるエネルギーの滞りが大元の原因となります。
ですから、神経に作用させる骨格の矯正、筋肉の調整は、内臓が関連した腰痛には向かないのです。
※“気”は、東洋医学でよく使われる言葉です。
Q.何度もぎっくり腰を繰り返すのですが?
A.1年間に2回とか3回とかぎっくり腰になる人がいます。
こういった場合、腰が悪いと思っている人が多いようです。
でも、腰が悪いからぎっくり腰を繰り返すわけではありません。
腰の部分にはほとんど原因はなく、腰以外の他の部分に原因があります。
何度もぎっくり腰を繰り返す原因としては、腸や膀胱などの内蔵機能の低下が考えられます。
そして、内蔵機能が低下するのは、過去の怪我(骨折、脱臼、捻挫など)の影響もあります。
その他、精神的ストレスもあるでしょう。
ともかく、ぎっくり腰を繰り返すのは、内蔵機能の低下が影響していますので、“気”の調整をする必要があります。