整体などの民間療法では、西洋医学と違って腰痛などの痛みは、体のいろいろな部分が関係しているとしています。
その1つとして、足首に歪みがあると、筋肉のバランスの関係で骨盤、背骨に影響があり、腰痛につながるという考え方があります。
足は体の土台だから、歪みがあるといろいろな影響が出るということなのでしょう。
確かに、構造的に見れば足は土台にはちがいありません。
足首の歪みと腰痛は関係ありません
でも、足首に歪みがあっても腰痛が起きない人はいくらでもいます。
もし足首の歪みが腰痛に関係しているとしたら、理屈に合わないことになってしまいます。
ただ、私も足首は腰痛に関係があると考えています。
しかし、足首が関係しているとしても、歪みではなく別の意味で関係があると思っています。
それは、“気”の滞りです。
“気”は、体の内外を流れるエネルギーのことです。
“気”の滞りという考え方は、東洋医学独自のもので現代西洋医学にはありません。
それはともかく、足首の部分の“気”が滞っていると、腰の部分に影響が出て腰痛につながります。
足首の部分の“気”が滞っていると、腰の部分に影響が出て腰痛につながります。
そこで問題になってくるのは、足首の歪みと“気”の滞りの関係です。
体の歪み(足首の歪み)があると、“気”が滞っていると言っている人が多いです。
でも私は関係がないと考えています。
例えば、腰椎椎間板ヘルニア(体の歪み)で腰痛が起きるとされていますが、それは間違いです。
ヘルニアで腰痛が起きるのではなく、“気”が滞ったから腰痛が出るのです。
ですから、“気”の滞りが整えば腰痛は改善します。
でも、“気”の滞りが整って腰痛が改善しても、ヘルニアはそのまま残ります。
ヘルニアが残っているということは、体の歪み(足首の歪み)も残っているということになりますので、体の歪みと“気”の滞りは関係ないということになります。