骨のズレは、力では動かない

私が整体を始めた頃は、骨のズレを直接力をかけて調整していました。

しかし、骨のズレというのは力で動かそうと思っても、そう簡単に動くものではありません。

無理をして、大きな力を加えれば、施術事故が起きて危険です。

何とか骨のズレを力を用いずに調整する方法を教えてもらえる所はないかと思って探しました。

そこで出会ったのが、以前私が通っていた筋肉を調整して体の歪みを治すという研修会です。

そこの会で習った施術方法を使って施術すると、力を使って直接骨を矯正しなくても簡単に骨のズレを調整できました。

骨がズレるのは、骨を支えている筋肉のバランスのくずれから起きます。

ですから、骨を支えている筋肉のバランスを調整すれば、力を用いなくても骨のズレはもどります。

ただ、ズレてから年月が経って骨の周りの組織がカチカチになっている場合は、筋肉のバランスを調整してもすぐには骨のズレを戻すことができない時もありますので、少し日数がかかることもあります。

骨の周りの組織がカチカチになるのは、内臓の機能の低下が影響しています。

そして、内臓の機能低下は、体を流れるエネルギー(気)の滞りが関係してますので、“気”の滞りの調整を行っていくと、筋肉を調整するだけの場合よりも早く骨のズレも戻りやすくなります。

施術には、必要以上の強い力は要りません

整体と言うと、骨のズレを直す(骨格の矯正)ところだとお考えの人が多いですから、ある程度体に力を加えるものだと思われています。

ですから他の施術師の人は汗だくになって、施術をする人もいます。

でも、骨がズレると言っても、関節の遊びの範囲内でわずかに動きが悪くなっているだけなのです。

関節の遊びというのは、車のハンドルの遊びと同じだと思っていただければよろしいでしょう。

他の施術師の人から骨盤が2cmも3cmもズレていると、言われた人もあるかもしれません。

しかし、それはおおげさに言っているだけです。骨盤がそんなにズレていたら、大変なことです。

それは、骨のズレというよりか関節の脱臼です。

関節の脱臼の修復は、整体師の仕事ではなく、柔道整復師、整形外科の仕事です。

ところで、骨のズレを調整する方法は、2通りあります。

・直接、骨に触れて調整する方法。

・骨に触れずに間接的に調整する方法。

直接、骨に触れて調整する方法は、上で説明したように関節の遊びの範囲内で動きが悪くなっているだけですから、それを調整するのに、たいした力は必要ありません。

関節に対して、軽いショックを与えてやれば、関節の動きは回復します。

それから、骨に触れずに間接的に調整する方法ですが、一般の方は、そんなことが出来るのかと疑問を持たれる方もおられると思います。

そのような方法でも、関節の調整は可能です。

体の歪みとよく言われます。

体の歪みがひどくなると、関節の動きが悪くなります。

では、なぜ体の歪みがひどくなると関節の動きが悪くなるのでしょうか?

体の歪みがひどくなると、その影響を受けて関節に付着している筋肉、靭帯などの組織が前後、左右、上下でバランスを失います。

その結果、関節の動きが悪くなるわけです。

体の歪みがひどくなっている状態を調整すると、関節に付着している組織のバランスのくずれが解消され、その結果関節の動きが回復するというわけです。

当整体院では、間接的に骨のズレを調整する方法を採用しています。

具体的には、筋膜という組織を調整することによって体の歪みを改善させます。

筋膜を調整するのに、強い力は必要ありません。軽い力で十分です。

好転反応が出ると症状が改善しやすい

整体施術を受けられた経験のある方は、好転反応という言葉をご存知のことが多いと思います。

好転反応は、整体施術の後にだるさが出たり、眠くなったり、痛みなどの症状が悪化することをさします。

では、なぜ施術後にそういった現象が現れるのでしょうか?

簡単に言えば、施術によって体にたまっている老廃物などを排出しやすくなるため、いろいろな症状が出るのです。

つまり、整体施術というのは、体の掃除を促す役割があるわけです。

ですから、施術をして早めに好転反応が出たほうが症状が改善しやすいのです。

ところが、施術をしてもなかなか好転反応が出ない人もいます。

好転反応が出にくい人は、症状かなり慢性化していたり、内臓疾患のある人などに多い傾向にあります。

 

ところで、施術者の中で好転反応を否定的にみている人がいます。

施術後に症状が悪化したり、いろいろ症状が出るのは施術の失敗をごまかすための理屈だというわけです。

確かに、中にはそういったこともあるかもしれません。

体に対して必要以上の力を加えて施術したような場合は、骨折したり骨にひびが入ったり、また筋肉などの組織を損傷させたりした時には症状が出ます。

ですから、そういったケースでは好転反応とは言えません。

でも、体に害を与えるような施術をしていなければ、施術の刺激が体に有効に働き、上記したような現象が起きると考えられます。

骨が変形しているから痛いって本当?

骨が変形しているから腰・ひざ・股関節などに痛みなどの症状が出るということを、まだ信じている人が多いようです。

そのせいか、テレビ、新聞、ネットなどで健康食品が売られています。

健康食品は、軟骨の再生が促進されひざの痛みなどに効果があるとされています。

誰でも二十歳をすぎる頃になると骨などは変形が始まっているといわれています。

また、背骨などの骨も奇形が結構多いそうです。

例えば、腰椎は普通5個ありますが、中には6個ある人もあります。

もし、骨の変形や奇形が痛みなどの症状の原因だとすると全員痛みが出るはずですし、いつも痛みが出ているはずです。

でも、そんな話は聞いたことはありません。

一生肩こりや腰痛にならない人もあります。

腰、ひざ、股関節などの痛みに骨はほとんど関係ない

本当は腰・ひざ・股関節などに痛みは、筋肉・腱、靭帯などの軟部組織に出ています。

その証拠に筋肉・腱、靭帯などの軟部組織を、整体の施術をしますと痛みなどの症状が良くなります。

決して骨の変形や奇形が治ったわけではありません。骨の状態はそのままです。

筋肉・腱、靭帯などの軟部組織の緊張が緩んで、症状が良くなったのです。

そういう現実がありますから、そろそろ骨の変形や奇形は痛みなどの症状の原因ではないと認識を改める時期に来ていると思います。

左右の足の長さの違い

左右の足の長さが違うということを気にされる方が多いようです。

整体院へ行って、左右の足の長さ違うのですよと、指摘されることが多いからなのでしょうか?

足の長さの違いは気にしなくても大丈夫

ではなぜ足の長さに左右差が起きるのでしょうか?

それは、何か症状があると、全身の筋肉の伸び縮みの左右差が大きくなるからなのです。

この説明では分かりにくいので、腕を曲げると力こぶが出来る上腕二頭筋という筋肉で説明します。上腕二頭筋は、右と左に一つずつあります。

例えば、右側の上腕二頭筋が緊張して縮むと、左側の上腕二頭筋は弛緩して伸びます。

この上腕二頭筋のように全身の骨格筋の左右にある筋肉が、片方は縮んでもう片方は伸びるわけです。

その結果、体の歪みが大きくなるので足を右と左を比べると、長さが違って見えるというわけなのです。

そこで、足の長さを揃える矯正法ですが、体操やエクササイズで足の長さの左右差をそろえることが出来ると、言っている人がいます。

しかし、それは不可能です。

体操やエクササイズをやっても、一時的には左右差が解消されたように見えます。

でも、その状態は5分もしないうちに、元の状態に戻ってしまうでしょう。

体操やエクササイズを何回も何回も続けていけば、徐々に左右差は縮まっていくという意見もあります。

でも、その意見は嘘です。

最初にやって戻ってしまうわけですから、何回やろうと不可能です。

それは、整体で体を調整しても同じことです。

ほとんどの整体の方法では、体の調整をしても、“一瞬”足の長さは左右揃います。

しかし、5分もしないうちに元の状態に戻っているはずです。

何回続けても、おそらく時間が経てば元の状態に戻るのではないでしょうか。

ただ、私のやっている整体の方法だと、戻りが少ないですからある程度左右の足の長さの差を縮めることは出来ます。

でも、あくまでも“ある程度です”。

ですから、私の場合は足の長さの左右差があるということは指摘しません。

出来ないことを指摘しても、意味がないからです。

本当の意味で左右の足の長さが違う人はごくわずかです。

それは、生まれつき股関節に異常がある場合と足の骨を骨折した場合などです。

こういう場合は、骨の問題ですから手術でもしない限り元には戻りません。

骨自体に問題がある人以外は、筋肉の緊張に左右差があるために足の長さが違って見えるだけです。

「好転反応」と「揉み返し」

東洋医学では「好転反応が出ないと効果がない」とまで言われています。

よくマッサージなどで強く揉んでもらって、あくる日に痛みなどが出ますが、あれは「好転反応」とは言いません。

「好転反応」だと説明する先生もいますが、ただの「揉み返し」と言われる現象です。

「揉み返し」というのは、筋肉の繊維が損傷して痛みが出ているだけなのです。

好転反応と揉み返しは全く違うもの

ですから、「好転反応」と「揉み返し」は全く別物です。

マッサージをして「揉み返し」が出ても体が良くなっていくことはありません。

その時だけの効果ですから、何十回何百回マッサージを受けても体はそのままです。

一方「好転反応」が出ると、徐々に体が変わって良くなって行きます。

「好転反応」は、たいてい過去に捻挫をした部分とか、調子が悪かった部分また調子が悪かった部分に関連した所に出やすいです。

ひとつお断りしておきますが、慰安目的のマッサージの事を指しますので治療目的のマッサージをやられる先生の施術では「揉み返し」は起こりづらいと思いますので安心して下さい。

危険のない整体施術法

私が整体を始めた頃は、骨のズレを直接力をかけて調整していました。

しかし、骨のズレというのは力で動かそうと思っても、そう簡単に動くものではありません。

筋肉の調整は危険性が少ない

そこで、何とか骨のズレを力を用いずに調整する方法を教えてもらえる所はないかと思って探しました。

そこで出会ったのが、以前私が通っていた筋肉を調整して体の歪みを治すという会です。

そこの会で習った施術方法を使って施術すると、力を使って直接骨を矯正しなくても簡単に骨のズレを調整できました。

骨がズレるのは、骨を支えている筋肉のバランスのくずれから起きます。

ですから、骨を支えている筋肉のバランスを調整すれば、力を用いなくても骨のズレは調整されます。

ただ、残念なことに、その会の筋肉の調整をする方法は、持続性が多少低いために、年数が経って、関節の周りの筋肉などの組織がかちかちに硬くなっているような場合は、どうしても施術回数が多くなる傾向が高かったです。

でも、関節に直接触れて、物理的な力でズレを戻すような方法に比べると、力を加えない分危険性がほとんどなく、特に首の関節(頚椎)に関係するような症状には安心して施術が出来ました。

その方法は、持続性に多少問題がありましたので、その後いろいろ研究した結果、今やっているような形に落ち着きました。

今やっている方法は、以前の筋肉を調整する方法に比べ、持続性にすぐれていて、慢性化した腰痛、肩こりなどの症状も少ない回数の施術で改善できるようになりました。

と言っても、世の中には絶対というものは存在しませんので、そのあたりのことはご了承願います。

牽引について

先日、施術が終わった後、病院のリハビリに行きたいのですが、どうですかと聞かれました。

リハビリでは、どういうことをするのですかとお聞きしますと、牽引をしてくれると言われました。

牽引は、効果がないですし、せっかく施術したのに、逆に症状が悪化することがありますから、やらないほうが宜しいですよとお話しました。

筋肉の存在を無視した牽引は意味がない

牽引は、腰や首にベルトを付けておもりで引っ張るのですが、人間の体に筋肉や靭帯などの軟部組織がなく骨だけでしたら、牽引器で体を引っぱれば、効果があるかもしれません。

背骨が曲がっているのですから、おもりで引っ張れば背骨は簡単に真っ直ぐになります。

しかし、背骨が曲がっているということは、背骨の左右の筋肉にバランスの差があるわけです。

例えば、背骨の右の筋肉が縮んでいれば左の筋肉は伸びています。

ですから、筋肉のバランスの左右の差があるのに、真っ直ぐに引っ張ればどういうことになるか、病院の先生が知らないはずはありません。

それなのに、いまだに病院では牽引療法が行われています。

効果がないことが分かっていて、いつまでも続けているのは理解に苦しみます。

慢性の症状、急性の症状に対する施術の仕方について

普通病院や整体関係の人は、よく腰痛などの症状を慢性の症状、急性の症状と分けて処置をします。

例えば、腰痛がある時、急性の場合は冷やし、慢性の場合は温めるというような具合です。

症状を急性、慢性に分けることに意味があるのでしょうか?

普段はたまにしか症状が出ず、急に出てすぐに治まる症状を急性の症状、症状が続いて出る症状を慢性の症状と呼んでいるに過ぎないと思います。

急性にしろ慢性にしろ、症状が出ることには違いがありません。

症状が出るということは、体の器官の機能が落ちているはずです。

一年間に何回もぎっくり腰を起こす人がいます。

ぎっくり腰は、一応急性の症状と呼ばれています。

急性の症状の場合は、たいがいの場合ある程度日数(1~3週間)が経てば症状が治まります。

でも、一年間に何回もギックリ腰を起こすということは、症状の原因になっている部分の機能が落ちているからでしょう。

症状の原因になっている部分の機能がさらに落ちれば、急性の症状から慢性の症状に移行して、常に腰が痛いという状態になってしまいます。

そうなると、このように、急性の症状、慢性の症状に分けるのは、さほど意味がないということになります。

ですから、症状を急性とか慢性に分けて施術をするのではなく、症状の原因になっている部分にアプローチすることが大事だと思います。

内臓-体性反射

当院の施術を受けに来られる人と話していると、痛みなどの症状は骨のズレが関係していると思っている人が多いです。

ですから、施術用のテーブルに寝てもらっても緊張して力が入っていることがしばしばあります。

緊張して力が入っているのは、荒療治をされるのではないかと警戒されているのでしょう。

腰痛、肩こりなどの症状は骨のズレが原因ではありません

しかし、腰痛、肩こりなどの症状は、骨がずれるから出るわけでありません。

そうではなくて、内臓の不調からきていることが多いのです。

例えば、腰に痛みがある人ですと腰の骨がズレているから腰が痛いと思っている人が多いです。

確かに腰が痛い人の腰の骨を調べてみると、腰の骨がズレているようにみえます。

でも本当に腰の骨がズレているわけではないのです。

腰の骨が本当にズレているとしたら、それは腰の骨の脱臼です。

骨の脱臼は、整体の業務範囲ではありませんからそういう時は、整形外科に行ってください。

内臓の不調からくる症状は内臓―体性反射によって起きています。

内臓―体性反射というのは、内臓器に異常があるとき、その反応が関連する神経を介して、特定の体表面に知覚過敏や圧痛として現れる反応。

痛みとして現れた症状を関連痛と呼びます。

平たく言えば、仮に腸の働きが悪くて便秘をしていて腰が痛いとします。

そうすると、その腸に関係のあるツボにたいがい痛みが出ます。

その腸に関係のあるツボがあるところの筋肉が緊張して痛みなどの症状が出るわけです。

それを内臓―体性反射と呼ぶわけです。

内臓の不調といっても、ほとんどの人は内臓の働きが悪くなっているだけですから心配いりません。

でも中には、腰の痛みを何回か整体で施術をしても症状にまったく変化がない場合もありますので、そういう時は内臓が本当に病気になっている可能性がありますので病院で診てもらったほうが良いかもしれません。