町を歩いていると、たまにお年寄りの人ですごい反り腰の人を見かけます。
ひざを大きく曲げ腰を前に突き出し、背中は丸くなり、あごを突き出した格好で歩いていらっしゃいます。
こういう格好で歩いているお年寄りも、若い時からこんな姿勢ではなかったはずです。
大きな病気をされたか、怪我などで痛みなどの症状をかばううちに、少しずつそのような姿勢になったのでしょう。
すごい反り腰の姿勢であっても、多少症状があってもそんなに激痛はないかもしれません。
反り腰のひどい状態が固定されると良くなるためには時間がかかる
痛みなどの症状が原因で姿勢が悪くなるのは、ある意味体の正常な反応です。
痛みなどの症状から逃れるために姿勢が悪くなってしまったわけです。
病気や怪我が治って症状がなくなると、普通はほぼ病気や怪我をする前の姿勢に戻ります。
例えば、ひどいぎっくり腰を起こした時などは、若い人でも一時的にお年寄りのように腰が曲がることがあります。
腰の痛みが治まれば元の良い状態の姿勢に戻ります。
しかし、悪い姿勢が元に戻らずそのまま固定されてしまうことがあります。
そして、悪い姿勢が固定されてしまうと、内臓が圧迫され働きが悪くなるため、病気になりやすくなります。
また、体がゆがんでいますので、エネルギー効率が悪く、そんなに働きすぎているわけではないのに、疲れやすくなったり、疲れが取れにくくなります。
このような状態が続くと、体はまたそれをカバーするために体は曲がっていきます。
そして、以前よりさらに疲れやすくなったり、疲れが取れにくくなります。
それをカバーするために、一層からだが曲がっていくという悪循環になっていきます。
そうなるとかなり体がゆがんで曲がっていますので、体を調整するにしても、時間がかかってしまいます。
この悪循環を断つためには、できるだけ早めに体の調整を行って行くことが大切です。