日常経験する症状の中で一番多いのは腰痛だそうです。
そして腰痛の症状が出た時は、まず病院に行くことがほとんどでしょう。
病院で検査をした結果、骨には異常が見られないと言われ、薬と湿布を渡されます。
それで、症状が治まればいいですが、そうでない場合は、接骨院、マッサージ、鍼灸、整体などの民間療法の施術所に行きます。
民間療法の施術所もたくさんあり、施術方法にいろいろな名前をつけていますが、ほとんどやっていることは、筋肉を調整することです。
ただ、筋肉を調整すると言っても、やり方はそれぞれです。
腰を捻ったり、背中にひざを当ててボキボキ音をさせる方法は、骨を矯正しているように見えます。
その他、器具を使って関節を調整する方法なんていうのもあります。
また、ストレッチのような方法とか運動療法。
でも、結局のところは筋肉の調整です。
筋肉を調整することは即効性があります(もちろん上手にやらなければ、即効性はありませんが)。
筋肉を調整する施術を何回かやっているうちに、腰痛がすっかり良くなる人もいます。
また、腰の筋肉の疲れ程度でしたら筋肉の調整で十分間に合います。
しかし、そういう人ばかりではありません。
10年も20年も腰痛があり、なかなか良くならない人も多いです。
そういう人は、筋肉を調整する施術では改善は難しいです。
なぜか?
筋肉を調整する施術は、神経を刺激する調整法だからです。
慢性化した腰痛は、内臓が関連した腰痛が多く神経を刺激する調整法では改善しにくく、施術をしても2~3日で戻ってしまいます。
内臓関連の腰痛は、東洋医学で言われる“気”の調整をする必要があります。
“気”とは体を流れるエネルギーのことです。
そのエネルギーの調整を、“気”の調整と呼んでいます。
“気”の調整をすると、内臓の働きも活性化し、その結果慢性化した腰痛の症状も変化していきます。
骨のズレ
以前腰痛で来られていた方のことなのですが、その方が私のところに来られる前に別の整体へ行かれていたそうです。
その整体で腰の骨の3番目の骨がズレているから腰が痛いと云われたそうです。
結局、その整体では腰の痛みは良くならず私のところに来られました。
その方は、何回か通ってこられましが、来られるたびに腰の骨の3番目の事を云われます。
「腰の3番目の骨は、どうですかと」
私の施術方法は、直接腰の骨を調整する方法ではないので心配されたようです。
毎回、腰の骨の3番目を直接調整しなくても腰の痛みは良くなりますよと説明しました。
しかし、前に行かれていた整体の先生の云われたことをよほど気にされていたようです。
何回か来られ腰の痛みは、徐々に改善してきましたが完全に良くなる前にその方は来られなくなりました。
たまにこういう人はみえます。
その人は、腰の痛みは腰の骨の3番目を直接調整しないと良くならないと思い込んでみえたようです。
しょうがないですね。
人それぞれにお考え方がありますから。