腰椎分離症、すべり症は、10~20代の若い人で、スポーツをやる機会が多い人に発生しやすいと言われています。
反り腰は腰椎に負担がかかる姿勢
しかし、腰椎分離症、すべり症は誰でもなりやすいと、私は考えています。
と言うのは、腰椎分離症、すべり症は、反り腰の状態になっていると発生しやすくなるからです。
実際、施術に来られた人の体を検査すると、ほとんどの人が反り腰になっています。
これは特別、腰痛の症状がある人だけではありません。
肩こり、首の痛みなど腰と直接関係のない症状の人でも検査をすると、反り腰になっています。
ですから、誰でも腰椎分離症、すべり症になる要因があるということです。
では、なぜ反り腰になっていると、腰椎分離症、すべり症になりやすいのでしょうか?
腰椎分離症、すべり症は、腰椎4番、5番に起こりやすいのですが、体の構造上腰椎4番、5番に一番負担がかかりやすく、反り腰の状態がひどいと骨が分離(骨折)したり、すべったりする可能性が高くなります。
ただ、腰椎分離症、すべり症になっているからと言って必ずしも腰痛、足の痛み、しびれなどの症状が出るとは限りません。
なんの症状もない人がたくさんいます。
腰痛などの症状は内臓が関係しています
ですから、腰椎分離症、すべり症になっているから腰痛、足の痛み、しびれなどの症状が出るのではなく、別の原因で症状が起きるのです。
その原因とは、内臓からの影響です。
内臓からの影響で腰痛、足の痛み、しびれなどの症状が出ています。
全身にある筋肉は、一つひとつ特定の内臓器官と関連がありますが、内臓の機能が低下するとその影響で内臓と関連する筋肉の緊張が強まり、腰痛などの症状が出ます。
内臓からの影響で筋肉が緊張するのは、内臓ー筋肉反射と言います。
そして、内臓の機能低下が起きるのは、東洋医学で言われる“気”の滞りが関係しています。
東洋医学では、“気”の流れが悪くなって滞るようになると、心身に影響が出ていろいろな症状につながると言っています。
ですから、腰痛、足の痛み、しびれなどの症状は、“気”の滞りを整えていけば、改善の方向へ向かいます。