普通病院や整体関係の人は、よく腰痛などの症状を慢性の症状、急性の症状と分けて処置をします。
例えば、腰痛がある時、急性の場合は冷やし、慢性の場合は温めるというような具合です。
症状を急性、慢性に分けることに意味があるのでしょうか?
普段はたまにしか症状が出ず、急に出てすぐに治まる症状を急性の症状、症状が続いて出る症状を慢性の症状と呼んでいるに過ぎないと思います。
急性にしろ慢性にしろ、症状が出ることには違いがありません。
症状が出るということは、体の器官の機能が落ちているはずです。
一年間に何回もぎっくり腰を起こす人がいます。
ぎっくり腰は、一応急性の症状と呼ばれています。
急性の症状の場合は、たいがいの場合ある程度日数(1~3週間)が経てば症状が治まります。
でも、一年間に何回もギックリ腰を起こすということは、症状の原因になっている部分の機能が落ちているからでしょう。
症状の原因になっている部分の機能がさらに落ちれば、急性の症状から慢性の症状に移行して、常に腰が痛いという状態になってしまいます。
そうなると、このように、急性の症状、慢性の症状に分けるのは、さほど意味がないということになります。
ですから、症状を急性とか慢性に分けて施術をするのではなく、症状の原因になっている部分にアプローチすることが大事だと思います。