ストレイン・カウンターストレインは、アメリカのオステオパシードクター、ローレンスH.ジョーンズ氏が考案した手技療法です。

この療法は、テンダーポイントと言われる圧痛点の痛みがもっとも軽減する姿位を保持させることによって、症状を改善させていくテクニックです。

この療法の考え方は、日本の操体法の考え方と通ずるものがあります。関節の変位を正す方向へ矯正する(直接法)のが一般的でしたが、カウンターストレインの場合は、関節の変位を誇張する方向へ矯正する(間接法)ということが特徴です。

カウンターストレインは、ソフトな方法で危険性の少ないというメリットがありますが、症状が重症な場合は使えないなどのデメリットもあります。

カウンターストレインが使えない時の別のやり方

SCSの手技が使えない場合には、なにか他の方法を考える必要があります。その方法として、体の連動を利用したやり方が考えられます。

例えば、腰の痛みがひどくて腰部、下肢のカウンターストレインが使えない場合、上肢の操作が出来ます。上肢の操作を行って、体の連動を上手く利用して腰の痛みの改善につなげるわけです。

体の連動を利用する具体的な方法

一例として
肘関節の屈曲操作をやります。

その1の方法
肘関節の屈曲操作は、普通の速さで屈曲しては効果のある操作ができません。

ですから、極ゆっくりと肘関節を屈曲させます。
極ゆっくりと肘関節を屈曲させていくと、前腕は複雑な動きをします。複雑な動きとは、ちょうど活元運動に似たような動きです。

複雑な動きをしますが、その動きを邪魔しないようにその動きについていく感じで肘を屈曲していきます。

肘を極限まで屈曲したら、90秒くらいその状態を保持します。

90秒保持した後、ゆっくりと肘を伸展していきます。

以上で操作が終了です。

ただ単に肘を屈曲していって極限までいって、止まるところでしばらく保持した後に伸展するだけの操作ですが、実際にやってみると結構奥が深くて難しいです。

自分の腕で練習してどのような動きをするかを試してから、実際に他人の腕でやったほうが早くコツがつかめるかもしれません。

そして別法として、肩関節の姿位の設定を行ってから肘関節の屈曲操作をするやり方もあります。

肩関節の姿位の設定
肩関節を極ゆっくりと外転していくと、途中で止まるところがあります。その位置で肩関節を保持した状態で肘関節の屈曲操作をします。

その1と同じ操作をしますが、肩関節の姿位の設定をしていますので、その1のように前腕は複雑な動きをしません。

そして、肘を極限まで屈曲したら、90秒くらいその状態を保持します。

90秒保持した後、ゆっくりと肘を伸展していきます。

以上で操作が終了です。

肘関節の操作が上手くいけば、腰の痛みは軽減されているはずです。

以上書いた方法は、カウンターストレインのようにテンダーポイント(圧痛点)を基にしたやり方ではないですから、問題がある筋肉を直接調整するものではありません。

体の連動を利用した方法ですから、問題の筋肉を間接的に調整するものです。

間接的な調整だと施術効果に見劣りすると思う人もいるかもしれませんが、上手く操作をすることが出来れば、直接調整する方法と遜色はありません。

逆に、直接調整する方法でも操作が上手くいかなければ、施術効果はそれほど出ません。

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