骨のズレの調整と腰痛
過去に、腰を痛めて○○の整体で骨を入れてもらったという表現をされる方がおられました。
骨を入れるという表現を使うと、いかにも力ずくで骨のズレを戻すようなイメージがあります。
しかし、骨のズレを戻すのに力は必要ありません。
ズレた骨に指を当てているだけでズレが戻るという方法があります。
骨に指を当てているだけというと、なんだか気を送っているようなイメージがあります。
しかし、気を送っているわけではありません。
骨に指を当てているだけでも、骨にはほんの少しの力(数ミリグラム)がかかっています。
そのほんの少しの力(数ミリグラム)によって骨は動きます。
逆に強い力を骨にかけて調整すると、一旦ズレが戻ってもすぐにまたズレてしまいます。
ほんの少しの力(数ミリグラム)で調整した場合は、持続性がありズレにくくなります。
この方法で骨を調整すると、ほとんど危険性がありません。
力をかけて骨を調整した場合、骨がもろくなっている骨粗鬆症の人だと骨にヒビが入ったり、骨折する危険性があります。
また、骨の周りの靭帯などの組織を傷めてしまうこともあります。
靭帯を傷めてしまうと、関節が不安定になり少し体を動かしただけで、ボキボキ鳴るようになってしまいます。
その影響で、逆に腰痛がかえって悪化することになります。
最近は、そういうハードな矯正法が敬遠されソフトな矯正法に人気があります。
しかし、ソフトな矯正法では物足らないという方もいますので、まだまだハードな矯正法をやっている施術所も多いようです。