急性の腰痛と慢性の腰痛
急性の腰痛は、俗に言うぎっくり腰ですが、突然強い痛みが起きるのが特徴です。
そして、慢性の腰痛は、3ヶ月以上痛みが続く腰痛をさします。
急性の腰痛
重い物を持ち上げた時に腰に負担がかかり腰を痛めた場合は、筋肉や筋膜などの組織の微小な損傷がおきますが、その損傷が修復されていけば痛みが引いていくことが多いです。
このような腰痛は、筋・筋膜性腰痛と言います。
ですから言ってしまえば、筋・筋膜性腰痛は外傷に分類される腰痛です。
筋・筋膜性腰痛は、筋肉や筋膜の損傷で外傷ですから、なにもしなくても日数が経てば修復されます。
応急処置として、アイスパックなどでアイシングなどがされることも多いですが、冷やすことは、かえって組織の回復を遅らせることになりますので、逆効果です。
組織の修復をしているから炎症が出ているわけで、冷やすことによって炎症を止めることは修復の邪魔になることをしているわけです。
ですから、当整体院では炎症がある時にアイシングはせず、他の整体院にない特殊な調整を行います。
特殊な調整を行うと、アイシングのように組織の修復を邪魔することもありませんし、逆に組織の修復が早まりますので、炎症も早く引きます。
また、痛みのある部分へのマッサージをしても効果はありません。
体のバランスが整う場所へのマッサージなら効果はあります。
ところで、ぎっくり腰を繰り返しているいわゆるくせになっているような人や足の痛み、しびれが出る人は、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離・すべり症など骨に異常が存在すると言われています。
でも、それは関係ありません。
骨の異常があっても足の痛み、しびれが出るわけではありません。
内臓からの影響で足の痛み、しびれが出ます。
また、ぎっくり腰を繰り返す場合も筋・筋膜性腰痛ではなく、内臓が関係してぎっくり腰を起こしているのです。
その場合は、筋肉の調整ではなく東洋医学で言われる“気”の調整を行わないと、改善しにくいです。
慢性の腰痛(腰の鈍痛)
一方、慢性の腰痛(腰の鈍痛)は、筋・筋膜の損傷ではなく、内臓が関係している症状が多いです。
内臓が関係していると言っても、いわゆる病気の状態ではなく、内蔵機能が低下していてその影響で腰に痛みが出ることも少なくありません。
慢性の腰痛の場合、マッサージ、整体なにをしても良くならないと言われます。
良くならないということは、原因(内臓からの影響)に対して施術をしていなくて、対症療法の施術をしているからでしょう。
そうでなければ改善に向かうはずです。
もし、原因に対して施術してもらっていても改善しない場合は、施術の仕方が良くないか、本当の原因を見つけてないからでしょう。
ただ、本当の原因を探すのは大変なことです。
ですから、当整体院では“気”の調整を行います。
“気”の調整を行うと、原因の部分にも効果が及びますので、症状の変化にあることが多いです。
ぎっくり腰Q&A
Q.ぎっくり腰で整体を受けると悪化しませんか?
A.他の整体でぎっくり腰の施術を受けたら、余計痛みが増したという話を時々聞きます。
痛みが増すのは、背骨などの骨格矯正、筋肉の調整で、体に対して無理な施術を行った場合に起きることが多いです。
無理な施術と言っても、強い刺激で調整するからではありません。
強い刺激で調整をしても、理にかなった方法でしたら悪化することは少ないです。
ただ、正しい方法で施術をしても、好転反応が起きて痛みが増すことがあります。
好転反応で痛みが増した場合、腰の痛み以外の他の部分も調子が良くなったりするのが特徴です。
例えば、腰の痛みが引いてから、内臓の調子が良くなって便秘が改善したといった具合です。
ですから、腰の痛みが増したといっても、好転反応と単なる悪化ではまったく違うわけです。
Q.ぎっくり腰を予防できますか?
A.ぎっくり腰は基本的に内臓が関係しています。
そして、外傷による腰痛も内臓が絡んでいます。
内蔵の機能が低下すれば、再度ぎっくり腰になる可能性があります。
ですから、日常の動作に注意して腰に負担がかからないようにしていても予防することは難しいのです。
Q.ストレッチをするとぎっくり腰が改善しますか?
A.ぎっくり腰といっても、筋・筋膜性腰痛と内臓が関連する場合があります。
筋・筋膜性腰痛の場合は、ストレッチもやり方次第で改善することもあります。
しかし、内臓が関連する場合は、ストレッチをしても改善しにくいです。
内臓が関連するぎっくり腰のしくみ
“気”の流れの滞り
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内臓の機能の低下
↓
内臓に関連する腰周りの筋肉の緊張が強くなる
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ぎっくり腰
“気”というのは、体の内外を流れるエネルギーのことです。
そして、“気”の流れが滞ると、内臓の機能が低下し、内臓と関連する腰周りの筋肉が影響を受けて緊張が強くなって腰の痛みにつながります。
こういった考え方は、西洋医学にはなく東洋医学独自のものです。
このように内臓が関連するぎっくり腰は、“気”の流れの滞りが大元の原因ですから、腰周りの筋肉をストレッチしても改善しにくいのです。