股関節の痛みは股関節の周りの筋肉が弱っているから?
股関節痛で病院へ行くと、股関節周りの筋肉が弱っているから、筋肉の強化をする運動をしなさいと指導され、筋肉の強化を行うやり方を書いた紙を渡されます。
しかし、筋肉強化を行うやり方を書いた紙に載っている方法で運動をやっても、ほとんど股関節の痛みに効果は出ないと思います。
なぜ効果が出ないのでしょうか。
それは、筋力強化を行うやり方が大雑把だからです。
まあもっとも大雑把に運動をやっても、多少は股関節周りの筋肉が緩みますから、少しは痛みが楽になる人もあると思います。
しかし、効果はそれだけです。
筋力強化を行うやり方が大雑把で目的が曖昧ですから、いたしかたないでしょう。
股関節の痛みを改善させるには、股関節の状態を良くしてスムーズに動くように調整する必要があります。
それには、股関節周りの筋肉の状態がどうなっているかが分からなければ、やみくもに筋肉強化の運動をやっても、努力の割には効果が薄くなります。
股関節に付着している筋肉は、
前面にある筋肉
大腰筋、小腰筋、腸骨筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、大腿直筋
後面にある筋肉
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、大殿筋、梨状筋、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、外閉鎖筋、大腿方形筋
臀部にある筋肉
大殿筋、梨状筋、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、外閉鎖筋、大腿方形筋
内側にある筋肉
大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋
外側にある筋肉
中殿筋、小殿筋
とたくさんの筋肉があります。
これらの筋肉のうち最低でも、主な筋肉の状態を知っていなければ調整は出来ませんし、股関節の痛みを改善させることは難しいです。
筋肉の状態とは、縮んでいる(緊張)のか緩んでいる(弛緩)のかという意味です。
股関節の痛みを改善させるには、股関節がスムーズに動くようにしなければならないと書きましたが、筋肉強化では股関節はスムーズに動くようにはなりません。
股関節がスムーズに動くようにするには、上記した筋肉のバランスが取れた状態になる必要があります。
股関節の周りの筋肉がバランス良くなれば、スムーズに動くようになりますし、痛みも改善していくようになります。