腰痛に大腰筋が関係している?
ネットで調べると大腰筋関連のサイトがかなりあります。
大腰筋が原因で腰痛になるということが書かれているサイトが多いようです。
確かに大腰筋は、腰痛に関係していると思います。
しかし、大腰筋のバランスのくずれだけで腰痛になると考えるのはちょっと無理があるように思います。
体の構造的には一番大腰筋が関係しているかもしれません。
でも、私は大腰筋だけではなく全身の筋肉が腰痛に関与しているのではないかと考えます。
その理由は、首を触っても足の指を触っても手や腕を触っても腰痛が変わるからです。
もし大腰筋以外の所を触って腰痛が変化しなければ、そのように考えませんが、大腰筋以外の所を触っても変化するわけですから、そのように考えるしかありません。
腰痛改善は大腰筋エクササイズで十分?
腰痛をよく起こす人の姿勢を観察すると、骨盤が前に倒れてお腹がポッコリ出ている姿勢になっている場合が多いです。
そういった状態は、最近よく言われている反り腰と言われる姿勢です。
反り腰の姿勢は大腰筋の異常が原因と言われています。
ですから、大腰筋の異常を直す方法として、大腰筋エクササイズが注目されています。
エクササイズの方法としては、床に寝て行う体操、立った状態で行う体操、ストレッチポールなどの道具を使った体操などがあります。
その他には、大腰筋を意識して自転車をこぐ方法などがあります。
確かに反り腰の姿勢になる原因は、大腰筋がおおいに関係しています。
しかし、反り腰の姿勢に関係するのは大腰筋だけではありません。
大腰筋以外にも反り腰に関係する筋肉はたくさんあります。
下肢の筋肉、骨盤周りの筋肉、肩の周りの筋肉、上肢の筋肉、背中の筋肉など全身の筋肉が間接的に関係しています。
仮に大腰筋のエクササイズを行って反り腰の状態が変化したとしても、反り腰の姿勢に関係がある他の筋肉のバランスがくずれていると、その影響でまた反り腰の姿勢に戻りやすくなります。
ですから、反り腰を改善させるには大腰筋を含めて全身のバランスを考えて行う必要があります。