片方の肩が下がっていると症状が出る?
一般的に腰痛、肩こり、膝の痛みなどの症状は、体の歪みが関係していると言われることが多いですね。
例えば右肩が下がっているから、これを良くすれば肩こりも改善しますと言われて、何度も施術を受けられた経験がある人もいると思います。
片方だけ肩が下がっているから症状が出るわけではない
でも本当はそうではないのです。
上の例で右肩が下がっているとします。
その場合、普通は右肩以外の筋肉・筋膜・関節の影響で右肩が下がって肩こりの症状が出ていると説明する人(先生)が多いです。
例えば、骨盤が歪みの影響で右肩が下がることによって、肩こりの症状が出ているという具合です。
ですが、骨盤が歪んで右肩が下がっていても、肩こりの症状が出ていない人はたくさんいます。
そうなると、その説明も怪しくなりますね。
私の考え方はちょっと違います。
肩こりの症状は、肩の下がっていることが原因ではなく、内臓の機能の低下が原因のことが多いです。
内臓の機能低下の影響を受けて、肩の症状が出ているわけです。
この肩こりの症状は、内臓の反射によるものです。
反射とは、例えば、膝の下の骨を叩くと足がポンとはねあがりますが、あれは膝蓋腱反射(しつがいけんはんしゃ)と呼ばれている現象です。
それと同じように内臓の反射によって、肩の筋肉が緊張して肩こりの症状になっています。
ですから、肩の下がりから症状が出ているという考え方と、私が考え方とはまったく違う考え方になっているわけです。