ストレッチで腰痛のセルフケアは可能か?
整体院・カイロプラクティック院など民間療法の施術所では施術後、セルフケアとしてストレッチなどを教えている施術所が多いです。
今は、それが普通になっています。
その理由として、施術の効果を持続させるためにセルフケアが必要だということです。
しかし、ストレッチは効果を出すのが難しく、知識の乏しい人があれこれとやってもかえって症状を悪化させてしまう危険性があります。
そのようなこともあり私のところでは方針として、セルフケアなどをお教えすることはありません。
腰痛のセルフケアにストレッチは向かない
それ以外に、セルフケアをお勧めしないのは腰痛などの症状の改善にはストレッチは向かなからです。
ストレッチをするということは、筋肉の緊張をほぐして症状を改善させようとしているわけです。
しかし、腰痛は筋肉の緊張をほぐすようなことをしても改善するわけではないのです。
ほとんどの腰痛は内臓の関連(8割以上)で起きますが、内臓関連の腰痛の場合、筋肉の緊張をほぐす方法は向いていません。
筋肉の緊張をほぐす方法は、神経に作用させて症状を改善に向かわせます。
一方、内臓が関係する腰痛の場合は、“気”という体を流れるエネルギーの滞りが影響して症状が出ますので、神経に作用させるようなことをしても腰痛は改善しにくいのです。
ですから、“気”の調整をしてエネルギーの滞りを整えていく必要があります。
セルフケアをしていくとしたら、気功、ヨガ、太極拳などをやればいいでしょう。
ただ、今は体操的なものを教えているところが多いので、“気”の調整をすることは難しいです。
ところで、腰痛が内臓関連の場合は、ストレッチでは対応できないといいましたが、筋肉疲労による腰痛にはストレッチは有効です。
ですから、その場合はストレッチをすれば腰痛は改善に向かうでしょう。
もっとも、筋肉疲労による腰痛か内臓関連による腰痛かを見分けるのは難しいです。