手足を左右均等に使わないと腰痛になる?
手足を左右均等に使わないと、体に歪みが発生して腰痛になると言われています。
しかし、人間の体は、利き手、利き足がありますので、普段の生活で左右均等に使うことは難しいです。
ですから、どうしても片方だけ多く使うことも少なくありません。
例えば、かばんを持つ時に右側ばかりとかあるいは左側ばかりとか持ちやすい側で持ちます。
その他、立っている時に右側に体重をかけたり左側にかけていたりします。
手足を左右均等に使わないから体がゆがむわけではありません。
手足の使い方と体のゆがみは関係ありません。
別の原因で体はゆがみます。
その原因とは、胃や腸などの内臓が関係しています。
内臓が関係して体が歪むわけです。
そして、体のゆがみに直接影響するのは、内臓機能の低下(内臓の病気も含む)によるものです。
体の歪みは腰痛とは関係ありません
また、体がゆがむから腰痛が起きるわけではありません。
腰痛が起きた時に体が大きくゆがむため、それを見た施術者が腰痛の原因は体の歪みが関係していると勘違いしたのでしょう。
西洋医学(病院)では、腰痛の85%は原因不明だとされています。
しかし、他の記事でも書いてますが、腰痛は内臓が関連していることが多いのです。
全身の筋肉は、すべて内臓と関連があり、内臓の機能が低下すると筋肉が影響を受けて腰痛が起きます。
これを内臓筋肉反射と言います。
そして、内臓の機能が低下するのは、東洋医学で言われる“気”の滞りが原因しています。
“気”は、体の内外を流れるエネルギーのことです。
腰痛が起きるメカニズム
“気”の滞り
↓
内臓の機能の低下
↓
腰の筋肉が影響を受けて緊張が強くなる
↓
腰痛
腰痛の施術
上記したように腰痛が起きる大元の原因は、“気”の滞りにあります。
ですから、腰痛を改善していくには、“気”の滞りを整える調整をして内蔵機能を高めていく必要があります。
ところで、一般的に整体・カイロプラクティック院では、腰痛の施術をする場合、背骨などの骨格の矯正、筋肉の調整をします。
でも、骨格の矯正、筋肉の調整では、“気”の滞りを整えることは難しいのです。
骨格の矯正、筋肉の調整をした場合は、神経を刺激しますので筋肉の緊張がゆるんで腰の痛みが和らぎ楽になります。
しかし、その効果は一時的で慢性化している時は、改善しにくいのです。