テニス肘

テニスをする男性

 

テニス肘は、テニスをしている人や雑巾を絞る動作などにより、肘の外側から前腕かけて痛みが出る症状です。

正式には、上腕骨外側上顆炎と言います。

原因

・長橈側手根伸筋:手首(手関節)を伸ばす働きをします。

・短橈側手根伸筋:同様に手首を伸ばす働きをします。

・総指伸筋:指を伸ばす働きをします。

上に上げた3つの筋肉が緊張することによって、上腕骨外側上顆という骨の出っ張りの部分にくっついている腱が引っ張られて痛みが出ます。

そして、一般的には、3つの筋肉が緊張するのは手首の使い過ぎが原因だとされています。

しかし、当整体院では別の見方をしています。

それは、内臓の機能低下の影響によるものです。

内臓の機能低下によって筋肉が影響を受けて、緊張が強くなり肘の外側に痛みが出ているわけです。

では、筋肉が内臓の影響を受けるのは、なぜでしょうか?

それは、筋肉と内臓は関連性があるからです。

内臓筋肉反射と呼ばれる現象です。

内臓筋肉反射の別の例としては、

胃に疲れがたまってくると、背中の筋肉がかたくなります。

その結果、筋肉の緊張がある程度強くなると背中に痛みが出ます。

このように、内臓の機能低下の影響を受けて筋肉の緊張が強い状態の時に、繰り返し手首を使うことによって、さらに筋肉の緊張が強くなり痛みに繋がっているのです。

エネルギーの滞り

内臓の機能の低下

筋肉の緊張が強くなる

繰り返し手首を使う

さらに筋肉の緊張が強くなる

肘に痛みが出る

そして、上図のように内臓の機能低下は、“気”と呼ばれるエネルギーの滞りが関係しています。

結論として、肘の痛みの大元の原因は“気”の滞りにあるわけです。

ちなみに、“気”が滞って内臓の機能の低下が起こるというのは、東洋医学の考え方です。

症状

・肘の外側に痛い、だるいといった症状が出る

・手首を上に向けたときに痛みが出る

・テニスでバックハンドストロークをした時、そのほか、物を持ち上げた時、タオルや雑巾を絞る動作をした時、肘の外側に痛みが出る

・肘を伸ばして物を持ち上げる、ドアノブを捻るなどの動きをした時に痛みが出る

改善方法

一般的にやられている方法

・痛みが減少するまで安静にする

ストレッチ、マッサージ、温熱、電気治療などの物理療法

・テーピング、サポーターを装着する

・痛み止めの薬、湿布などの薬物療法

・ステロイド注射やPRP注射などの注射療法

などがあります。

当整体院の場合

改善方法としては、緊張している長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、総指伸筋の3つ緊張を緩めれば、引っ張られていたそれぞれの腱も緩み症状が改善します。

施術する場合、3つの筋肉を直接調整する方法もありますが、当整体院では症状の出ている部分に調整を行わず、“気”の滞りを調整することによって3つの筋肉の緊張を和らげるという手法を取ります。

そういった手法をとる理由は、筋肉を直接調整しても症状の戻りが早くなるからです。

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