
野球肩は、投球回数の多い投手に多いですが、バレーボールのスパイク動作、槍投げ、砲丸投げなどの投擲(とうてき)動作、水泳のストローク動作などでも起きやすいです。
肩のインナーマッスルである、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の腱、特に棘上筋が投球動作のしすぎにより痛みを発するようになります。
これら4つの筋肉の腱は、回旋筋腱板もしくはローテーター・カフとも言われています。
処置
整形外科の処置としては、腱板の損傷具合によると思いますが、基本的には下記のような保存療法が主体となっているようです。
・運動制限
・アイシング
・抗炎症剤の服用
・ステロイド関節注射
・ヒアルロン酸関節注射
上記したような保存療法は、症状に対する処置ですから、症状は変わるかもしれませんが、損傷している筋肉の腱の状態が大きく変わるわけではありません。
投球動作のしすぎにより、筋肉が異常に緊張して縮んで腱の部分を引っ張って炎症が起きて痛みを発していますので、筋肉の緊張を緩和させる必要があります。
筋肉の緊張を手技や物理療法で緩和させる方法は、ふたつのやり方があります。
・緊張が起きている筋肉に直接アプローチする方法
・緊張が起きている筋肉に間接的にアプローチする方法
直接にアプローチする方法は、鍼を緊張している筋肉に直接刺して操作するやり方。
他には、超音波を照射するやり方などがあります。
間接的な方法としては、各種の整体、カイロプラクティック、オステオパシー、按摩マッサージなどがあります。
一般の人は、直接緊張している筋肉にアプローチする方法が、一番効果があると思っている人が多いかもしれませんが、一概には言えません。
と言うのは、そのやり方をする人によって、操作の上手下手があるからです。
ですから、間接的アプローチでも上手にやる人の方が、直接的アプローチで施術する人よりも良い結果を出すこともあります。
当整体院では間接的な方法で行います。
具体的には、“気”というエネルギーの滞りを整える調整をします。
いきなり“気”という言葉が出てきましたが、筋肉の緊張は、“気”の滞りの影響を受けているからです。
それはともかく、“気”の調整をすると、他のどんな方法よりも筋肉の緊張が和らぎやすいため、症状の改善に向かうのが早くなります。