腰の骨のズレは腰痛に関係ある?

腰痛男性

 

腰痛で整体・カイロプラクティックの施術を受けると、骨盤や腰椎(腰の骨)がズレているので腰が痛くなると説明する施術所が多いです。

確かに腰が痛い時は、腰の骨はズレています。

ズレると言ってもほんのわずかで1~2ミリ程度です。

腰の骨の矯正をやっても意味がない

腰の骨がズレていると言っても、ズレているから腰が痛いわけではではありません。

腰が痛いのは、別の原因です。

腰の骨のズレを矯正しても腰の痛みは取れません。

ですから、骨の矯正をやっても意味がないのです。

私が整体を始めた頃は、一生懸命の骨のズレを矯正しようとしていました。

でも、後からそんなことをしても意味がないと気が付きました。

なぜかと言うと、腰の痛みが消えれば、骨のズレはなにもしなくても、元の位置に収まるからです。

ですから、極論を言えば整体施術をしなくても自然に腰痛は治まります(自然治癒)。

では、整体施術をすることは意味がないのでしょうか?

意味はあります。

整体施術をすることによって機能の高まることが早くなり、その結果腰痛も早く治まります。

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腰痛は悪い姿勢をしているから?

腰の痛みや重い、だるい、張りがあるといった症状が出ると、普段悪い姿勢をしているから、そうなるんだなんてことを、よく言われます。

例えば、座る時に足を組んでいるからとか、また、女性だと横すわりをしているからとか、パソコンを操作する時に頬つえをついているから、体が歪んで腰が痛くなるんだと他の整体師は言います。

一見正しいことを言っていて、その話を聞いた人はなるほどなと思う人もいるかもしれません。

悪い姿勢をしても腰痛が出ない理由

しかし、本当にそうなのでしょうか?

私は、そのようなことはない思います。

確かに悪い姿勢をしていると、体はゆがみます。

でも、体が歪んでしまうのは、ほんの一時的なことです。

悪い姿勢をしていて体が歪んだとしても、一分もしないうちに、歪んだ体は元の状態に復元されます。

体はそのように出来ています。

他の人からすれば悪い姿勢に見えても、体が楽だからその姿勢をしているのです。

人間の体は骨格標本ではありません。

骨格標本のようにまっすぐな姿勢をしていたら、筋肉などに負担がかかり、かえって腰が痛くなります。

だいいちそんな骨格標本のような真っ直ぐな姿勢をしていたのでは、仕事やスポーツなどがまともにすることができません。

ですから、腰が痛くなるのは、悪い姿勢をしているからという理由ではなく、又別の理由があります。

別の理由とは内臓からの影響です。

筋肉が内臓の影響を受けて、緊張が強くなり過剰に収縮して、腰痛が出るわけです。

では、なぜ筋肉は内臓の影響を受けるのでしょうか?

それは、内臓と筋肉に関連があるからです。

内臓の働きが落ちると、内臓ー筋肉反射という現象が起きて、筋肉が影響を受けて過剰収縮します。

その結果、腰が痛くなるわけです。

ですから、姿勢と腰痛はまったく関係がないのです。

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腰痛の対処法は、みな同じではない

整体・カイロプラクティックに行くと、腰痛の原因は体の歪みだということで、背骨・骨盤などの骨や筋肉などを調整します。

背骨・骨盤などの骨や筋肉などを調整すると、確かに体の歪みが整ってきて筋膜、筋肉などの組織の緊張が緩和し痛み、シビレなどの症状も改善します。

体の中を流れるエネルギーを調整することが本当の整体

しかし、他の整体・カイロプラクティックなどで行われている対処方法は、背骨・骨盤などの骨や筋肉などの組織に対してだけアプローチしますので、調整した体の歪みや症状が短期間に元に戻ってしまいます。

短時間に元に戻ってしまいますので、頻繁に施術を行わないとなかなか慢性化した症状は改善していきません。

体を調整しても症状が2~3日しか持たないので、一週間に一回位何年にもわたって整体・カイロプラクティックに通っている人もいます。

そういう人は、整体・カイロプラクティックとはそういうものだとお考えなのか、週1で何年も通うことに対してなにも疑問を持っておられない方もみえるようです。

腰痛でもかなりの重症、慢性化した状態でしたら、改善していくのに何年間もかかることもあることは確かです。

しかし、週1を何年間も続けてもなんの改善もせず、その時だけの効果であるということはその整体・カイロプラクティックの方法は、その人の体に合ってない可能性があります。

整体・カイロプラクティックの施療の方法は、いろいろなやり方がありますが、だいたい一般の方からすれば、同じようなことをやっているように見えます。

でも、同じように施術しているように見えても、行っている人によってまったく違う内容なのです。

ですから、施術後の結果もまったく違ったものになります。

私も他の整体・カイロプラクティックの人と同じことを、ずっと以前にやっていました。

しかし、そのような方法は上記したように効果が持続しにくいのです。

色々研究した結果、従来からある方法に比べて持続力が長い施療方法を考案しました。

その施療方法は、PRYバランス療法というのですが、この施術方法で体を調整すると、従来からある整体・カイロプラクティックとの違いを実感していただけると考えています。

従来からある整体・カイロプラクティックは、上記したように背骨・骨盤などの骨や筋肉などの組織に対してだけアプローチします。

しかし、PRYバランス療法では、筋膜という組織に刺激を加えますが、目的としているのは筋膜の調整ではありません。

筋膜という組織を介して、体の中を流れるエネルギーを調整することによっての歪みが変化し症状も改善されていくわけです。

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腰痛で牽引の効果はどうなのか?

腰痛の症状がある時、整形外科では保存療法として牽引を行います。

牽引療法を行う根拠として、狭まった椎間板を持続して引っ張ることによって広げ、神経の圧迫を解消しようとするようです。

方法は、重りで引っ張るというものです。

背骨だけを考えれば、腰痛を改善する方法としては効果があるかもしれません。

しかし、背骨には筋肉などの組織が付着していますので、まっすぐに引っ張れば筋肉などに負担がかかります。

つまり、歪んだ体をまっすぐに引っ張れば、筋肉などに負担がかかってしまい腰痛の改善どころの話ではありません。

実際に、牽引をやった後に立てなくなってしまった例もあるようです。

牽引器は器械ですが、器械では引っ張る力や角度などの微妙な加減ができないので、体を調整することには向いていません。

整体にも牽引をする技術があります。

人の手による牽引操作は、微妙な加減ができますので、やり方次第ではかなり効果が出ます。

私も過去にある研修会で習ったやり方で、牽引操作をやっていた時期があります。

でも、今は牽引操作はまったくやっていません。

それに替わる良い方法を見つけましたので、牽引操作をする必要がなくなったわけです。

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腰痛に足首の歪みが関係している?

整体などの民間療法では、西洋医学と違って腰痛などの痛みは、体のいろいろな部分が関係しているとしています。

その1つとして、足首に歪みがあると、筋肉のバランスの関係で骨盤、背骨に影響があり、腰痛につながるという考え方があります。

足は体の土台だから、歪みがあるといろいろな影響が出るということなのでしょう。

確かに、構造的に見れば足は土台にはちがいありません。

足首の歪みと腰痛は関係ありません

でも、足首に歪みがあっても腰痛が起きない人はいくらでもいます。

もし足首の歪みが腰痛に関係しているとしたら、理屈に合わないことになってしまいます。

ただ、私も足首は腰痛に関係があると考えています。

しかし、足首が関係しているとしても、歪みではなく別の意味で関係があると思っています。

それは、“気”の滞りです。

“気”は、体の内外を流れるエネルギーのことです。

“気”の滞りという考え方は、東洋医学独自のもので現代西洋医学にはありません。

それはともかく、足首の部分の“気”が滞っていると、腰の部分に影響が出て腰痛につながります。

足首の部分の“気”が滞っていると、腰の部分に影響が出て腰痛につながります。

そこで問題になってくるのは、足首の歪みと“気”の滞りの関係です。

体の歪み(足首の歪み)があると、“気”が滞っていると言っている人が多いです。

でも私は関係がないと考えています。

例えば、腰椎椎間板ヘルニア(体の歪み)で腰痛が起きるとされていますが、それは間違いです。

ヘルニアで腰痛が起きるのではなく、“気”が滞ったから腰痛が出るのです。

ですから、“気”の滞りが整えば腰痛は改善します。

でも、“気”の滞りが整って腰痛が改善しても、ヘルニアはそのまま残ります。

ヘルニアが残っているということは、体の歪み(足首の歪み)も残っているということになりますので、体の歪みと“気”の滞りは関係ないということになります。

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腰痛と健康グッズ

健康グッズ1

腰痛の方などは、いろいろな健康グッズを試している人が多いようです。

健康グッズを使うと症状が軽い人は、症状が良くなるようです。

しかし、症状が慢性化するとそれらの健康グッズでは症状はなかなか改善しません。

というよりも、それらの健康グッズも使い方によっては、慢性の症状でも改善させることができます。

例えば、市販されている値段の安いツボ押し器でも上手な指圧師の方が使うと慢性の症状を改善させます。

健康グッズを一般の方が購入してもどの部分に使ったら良いか分からないわけです。

とりあえず痛いところや疲れているところなどに使います。

しかし、症状のあるところに健康グッズを使ってもそれは対症療法ですからその場だけしか効果がありません。

中には何十万もするマッサージチェアを使っていても、腰が痛いということで来院されます。

もったいない話ですね。

健康グッズ2

時々100均に行きますが、100円でも結構いろいろな健康グッズがならんでいます。

時々、施術を受けに来られる人に聞かれることがあります。

腰などの調子悪くなったどうしているのですかと。

私の場合、調子が悪くなったら自分で調整します。

私のやっている施術方法は、基本的に力を必要としませんから指圧棒のような健康グッズは必要ないんです。

すべて手でやります。

ですから、健康グッズは買ったことはありません。

整体をやっている人でも、自分で施術できない人はそのような健康グッズを使っている人もいるようです。

私が普段やっている施術方法は、体の一部を軽く触るような方法を使っています。

他にも腕とか足を触って調整方法もありますので、手が届かないということがないので、自分で調整できるわけです。

腕とか足を触って調整する方法というと、あまりピンとこない人もいると思います。

例えば、自分で身体を調整する場合、手の届かないような所に症状があったとしても直接そこを触って調整する方法だけではないですから腕や足を触って調整しても効果が出せます。

と言うのは、元々整体は、基本的に体のバランスを整えるものですから腕とか足を触って体のバランスを整えることが出来れば、それでいいわけです。

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必要以上に力を加える施術は危険です

現在は、整体院の数がかなり増えましたが、それに比例して施術事故も増えています。

施術事故が多いのは、必要以上に体に力を加える施術を行っているからです。

事故の内容は、骨にひびが入った、肋骨の骨折、脊髄損傷などです。

骨にひびが入った、肋骨の骨折の場合は、ある程度日数が経てば痛みも治まります。

しかし、脊髄損傷の場合は、最悪の場合は車椅子生活になる可能性もあります。

また、首の骨の場合は死亡することもあります。

確かに力を体にかける施術は、満足感があり整体を受けたという実感があるかもしれません。

でも、物理的な力で腰痛などの症状が改善するわけではありません。

しっかりと体の仕組みに則った施術をしていけば改善していきます。

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